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あの後ろ姿

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4日間の山ごもり生活。

死にもの狂いで天山山脈の道無き道を駆けずりまわり、昨日無事に山脈北側の天山天地へ抜けることができました。

馬(原住民カザフ族の唯一の移動手段)の足跡や糞を見つけては一喜一憂する日々。

崖の上を羊や山羊たちと一緒になって登り下りし、橋などあるわけもない急流を必死になって飛び越え、本当に野猿になった気分でした。


あ、ちなみにポグダ峰の頂上(5445m)に達することはできませんでした。
結局ベースキャンプ(3520m)止まり。

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なぜ頂上を諦めたかというと自分には本格的な登山に関する知識、技術、装備、全てが明らかに不足していたからです。
そんな未熟な自分が無謀にポグダ峰に突っ込んでいったところで残念な結果を招くことは明白やったからです。

そしてぼくは目の前にそびえ立つあまりにも魅力的な白い怪物を前にして、ただ指をくわえて見ていることしかできませんでした。

これは本当に悔しかったです。

ベースキャンプで楽しく一緒に喋っていた香港の女の子がすっと立ち上がり「それじゃあ行ってくるね」とぼくに背を向け、他の仲間たちとポグダ峰へと向かったあの後ろ姿。

あんなにかわいらしい子がアイゼンを装着し、ピッケルをバックパックに差し込んで雪山に挑むあの後ろ姿。

いやだから、これがほんまに悔しかったんですって。

2007.08.03 (Fri) 21:01
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