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遭難の顛末

じつはぼくが遭難してイカダを紛失した話には続きがあったりします。

遭難して救助された貨物船でプカルパへ向かう道中、なんとぼくの乗っていたイカダを見つけることができたのです。

ぼくを捨ておいて下流へと下っていったイカダを発見。

船員のカルロスとマルコスは「ヒロシ!バルサあったぞー!」言うてにやにや笑いながら小型のボートに乗り込み、イカダの様子を見に行きました。

ぼくはつい数時間前まで沈木にしがみついていた疲れから居眠りをしていて、今さら失ったイカダが出てきたからといってほんまどうでもよかったんですけど。

船から遠くに見えたイカダはあれだけメキリメキリと物凄い音を立てて沈木と格闘していたとは思えないほど遠目やと無傷な感じ。

船員達はボートでイカダを引っ張って貨物船の方へ戻ってきました。

なんだかんだで失った装備が戻ってくるんはでかい。イカダも一見大きなダメージなさそうやし。

で、戻ってきたイカダを見たらどうも見知ったイカダと違うのです。

まず中身が空っぽになっている。
ハンモックも蚊帳もイスも下に引いてたビニールも壁にかけてた針金もバックパックもカセットコンロも食糧もその他もろもろも無い。全部無い。

そして何よりイカダの入り口の扉まで無くなってました。

どうやらイカダを珍しがって様子を見に来たアマゾネスが中に人が居ないと知って中身をごっそり持ってった模様。
まさか扉まで外して持ってかれるとは。

単にシャイで内気な人らやと思ってたけど、扉まで持ってくなんてなかなか大胆なことするなあアマゾネス。


船員達の話し合いの結果、このイカダを貨物船にくくりつけてプカルパまで引っ張るということになったようです。
阿呆な日本人のためになんて素敵なんや、あんたらは。

船の後部にイカダをくくりつけて再びプカルパに向けて出発。

途中猛烈なスコールに遭いながらも船はプカルパへと進んでいきます。
ぼくはもうお疲れやったので雨風のしのげるエンジン室に籠ってずっと寝てました。

そしたら船員のカルロスが突然ぼくを起こしました。

えらい重たい表情をしてなんやジェスチャーでいろいろ言うています。よくよく聞いてみるとロープのくくりつけが甘くてイカダが貨物船から外れてどこかに行っちゃったってことらしい。
船の後部へ行ってみると確かにくくりつけてあったイカダは無くなっていました。

自分としては命が助かっただけでもう何を望もうとも思わないし、イカダも装備も一回諦めてるのでとくにそれを聞いてもショックは受けなかったんですけど、ロープを結わえた張本人であるカルロスのへこみ方がとにかくひどい。

「ふーん、あーそう」言うてもっと寝たかったけど、カルロスのへこみ方見てると逆に気を使うこととなり無理に元気な感じを装ってしまいました。くそー疲れてんのにい。

という感じで、じつは失くしたイカダとは一度再会してたりします。すぐどっか行ってもうたけど。


で、プカルパ生活。

プカルパに着いた当初は、遭難した時にふやけすぎた左足の裏全体がもろに化膿してしまって右手の痺れもひどいことに。

股関節の痛みも重なってしばらくはまともに歩けへんかってんけど、化膿した足の裏も徐々に快復に向かい手の痺れも消えてようやくまともに町を歩けるようになってから、あれ?ということになりました。

あれ?自分はこれからどうするんや?

正直、今から再びイカダ作って水上生活のために必要な物を揃えるだけの気力ってのは今のところ全くといっていいほど出てきません。

一二ヶ月イカダ生活を続けてから遭難してればイカダにもっと固執してたんでしょうけど、わずか5日であんなことになったのでとくにイカダに固執する気持ちが湧いてこおへんのが本音。

かといってこのままアマゾンから離れるんも違う気がするしなー。


まーどのみち九死に一生を得たラッキーボーイ気取りのぼくにとって今後の人生はもはやオマケ。

今後はより大胆に生きていこう。

他人ん家のドアをもぎとって持ち帰れるような大胆な男にならなければ。
2012.11.20 (Tue) 08:36
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